平成26年3月21日(祝)~22日(土)にかけて、「第5回しまなみ海道サイクリング」を実施した。
奈良県サイクリング協会が木津川サイクリング倶楽部とコラボして参加者を募った。今回の参加者は、21名(男性17名、女性4名)で過去最高となった。
21日18時40分、大阪南港のフェリー待合室に自走又は輪行で集合、一般客より1時間早い19時に四国オレンジフェリーに乗船した。本日満員御礼状態にもかかわらず、ご厚意で鍵の掛かるバイク専用部屋を確保頂き全員感謝。
船内エントランスホールで集合写真撮影後、予約済の鯛飯弁当と持参おつまみ・酒類で、船上貸切宴会を開宴した。
愛媛県の東予港着は明日朝6時、時間は十分ある。
大阪南港出航の22時頃には大半が出来上がり、閉宴後風呂に入って各自寝台で爆睡。
目覚めたのは朝4時半、空にはまだ北斗七星が輝いていた。
予報によれば、風強めなれど天気は快晴との事。
下船後、東予港駐車場でバイクを組立て6時40分には、しまなみ海道サイクリングへと出発した。
スタンプラリースタート時点の「サンライズ糸山」までは28.6㎞で、足慣らしにはちょうど良い距離。途中、全国的にも珍しい堀に海水を引き込んだ海岸平城の今治城に立寄り、城をバックに記念撮影。
海岸線を走り続けること30分、全長約4kmの世界初の3連吊橋である来島海峡大橋が姿を現し、全員思わず止まってシャッターを押した。
600mの急坂を登り切り、9時前にサンライズ糸山に到着。ここで参加費無料の「しまなみ縦走2014スタンプラリー」に全員がエントリーした。しまなみ海道沿いに設けた16ヶ所のポイントに立寄り、スタンプを押してもらって、17時までゴールすれば完走証と参加賞がGETできる。
地図とスタンプ帳を持って、各自出発。
橋の前後は勾配があり、カーブも多いことから原付車と自転車の走行路を分けており、安全面にも配慮されている。
橋上に着くと、来島海峡の潮流を見下ろす事ができ、その絶景には感動した。
各チェックポイントでスタンプ帳を提示し、日時を書いてスタンプを押してもらう。
マリンオアシスはかたで休憩をとり、「伯方塩ソフト」に飛びつく。
出発当初から追い風に助けられ快適な走行が続く。日頃の行いの良さがここで証明されているのか。
11時30分、道の駅「多々羅しまなみ公園」で昼食をとった。早朝からエネルギーを消費したこともあり、新鮮な海の幸の載った海鮮丼は格別であった。
多々羅大橋は「多々羅鳴き龍」の異名を持ち、橋の主塔にある拍子木を打つと、音が下から上の方に共鳴しあって駆け上がっていく構造になっている。
それを楽しむかのように何度も拍子木を打った。
生口島に入り海岸線を走り続けると、サイクリング道沿いに、ヤシの並木が続く南国を思わせる雰囲気の良い光景が続く。
海面を見ると、昔NHKの「ひょっこりひょうたん島」のモデルになったと言われている瓢箪島が浮かんでいる。この島は半分は広島県で、あと半分が愛媛県に属するという不思議な島である。
瀬戸田では、耕三寺を門外から見学したあと、「手作りジェラートのドルチェ」に立寄った。
海の見えるテラスで、地元名産の柑橘類や伯方の塩を使ったジェラートを美味しく頂いた。因島フラワーセンターのチェックポイントでは、地元中学生が八朔を剥いて振舞ってくれた。黄色い声援がすごく励みになった。
しまなみ海道唯一の2階建構造でできている因島大橋を通過。向島から尾道へは渡船で渡る。自転車をそのまま乗入れて僅か5分の船旅である。
15時15分、「しまなみ縦走2014スタンプラリー」のゴールである「Onomichi U2」に到着。
「Onomichi U2」には、国内初のサイクリスト専用ホテルの他、ジャイアントの販売店や「サイクルスルー」機能を持ったシーフードレストランなどもオープンしていた。今後、しまなみ海道を訪れるサイクリストの拠点になるであろう。
自転車を輪行袋に詰め、JR尾道駅前の「尾道ラーメンたに」に入った。
スープは醬油ベースで、鶏がらの旨味と小魚風味のダシがストレート細麺に絡みつく、これぞ尾道ラーメンだ。
完走した体には最高のご褒美だ。
21名全員が事故・トラブルもなく見事完走し、しまなみ海道サイクリングの旅は終わった。
在来線で福山駅まで移動し、ホームより福山城眺めた後、新幹線で各自家路に着いた。