日 時: 5月9日(日)
集 合: 8:30 a.m. 吉野運動公園・駐車場
出 発: 9:00 a.m.
参加費: 一般 3,000円 NCA会員 2,500円
参加者: 32名
ルート: 約91km 吉野運動公園・駐車場 ~ 足の郷 ~ 五番関 ~ 下市町 ~ 吉野運動公園
※ これに参加すると初参加でもロングコースにエントリー出来ます。
≪ REPORT : 宮平 敬生 ≫
今回、サポートスタッフとして参加させていただきましたが、素晴らしい快晴の中、清みわたる清流、新緑のシャワー、吉野でしか楽しめない絶景を堪能し、個人的にも充分楽しませていただきました。今回走ったルートは、「山岳GF in吉野専用ホームページ」の「試走のススメ」でご紹介しています。サイクリングコースとしても素晴らしい(ただし難度は少々高いかもしれませんが)ので、「山岳GF in吉野」にご参加されない方も是非一度走ってみてください。今回は、今後走られる方の参考になりそうな情報を中心にレポートさせていただきます。
集合場所となったのは津風呂湖畔にある吉野運動公園駐車場。ここは無料でかなりの台数を置けるので便利です。朝8時半、皆さんの出欠を取り、まずは嶋村隊長からのご挨拶。「いやー毎年事故が多くてかなわんですわー」って、それじゃ挨拶じゃなくて愚痴ですやん(^_^;)。
気を取り直してスペシャルゲスト、三船雅彦先生からのレクチャー。
- 一般に空気圧が高めの方が多い。7くらいで充分
- タイヤは経年劣化して表面が硬化し滑りやすくなるので、溝が残っていてもある程度年数が経てば交換すること。
コースの注意点として、
- 津風呂湖畔はフラットで走りやすいが意外に落車が多い。水たまりや砂に注意
- 足の郷や五番関は上りも厳しいが、下りでパンクや落車する方が例年多いので注意。
そして9時に出発。津風呂湖畔を足の郷まで快走。先頭組のサポートは他の隊員にお任せして、私は最後尾に付くつもりでしたが、普通に走っても最後尾(^_^;)。皆さん非常に速いです。
足の郷手前の「丹生川上神社中社」のトイレで小休憩。前回このトイレで足を滑らせて指を骨折!!された方がいらっしゃったようです。クリートは滑りやすいので気をつけましょう。
足の郷直前で、三船先生から2度目のレクチャー、主に下り時の注意点です。
- 基本的に後ろ体重で前ブレーキ重視ですが、カーブの際はあまり後ろ体重になりすぎないこと。
- 急な段差などの衝撃で手がハンドルから外れないよう、小指を常にかけておくようにする。小指が外れていると簡単に手が離れてしまう。
カーブでは、
- 進みたい方向を見るように心がける。
- 目は常に水平に保つよう心がける。
- 外側の足を下にして体重をのせる。ペダルを水平にすると重心が上がってしまうので良くない。
- 無理に倒しこもうとしない。上の三つを守っていれば必要なだけ倒れる。
などを聞いて、いざ足の郷の激上りへ。でも誰も発進しようとしない。
ん?どうしたの?やっぱり?誰か先頭を走って?
分かりました!!私は最後尾で行きます(^o^)だってサポートですから!!
何度上ってもつらい、でも静かで気持ちの良い森の中を黙々と上り、やっと頂上へ。
途中お一人の方が遅れ、嶋村隊長のご判断でピックアップ。
前回は皆さんに上りきっていただいたそうで、ここでタイムロスが大幅に発生したことからの反省とのことです。
頂上で一休み後、名物の足の郷下り。この下りは、ちょっと余所では拝めない厳しさと思います。でもこんな所にも人が住んでいます(失礼m(_ _)m)。調子に乗って下っていると人にぶつかってしまう恐れもありますので、十分注意しましょう。
とにかくどなたもパンク、落車が無いよう祈りながら下りましたが、数名の方がパンク。そしてO隊員が落車&パンク。怪我は腕のすり傷で済んだのが幸いです。
この道は本当に気が抜けないですね。
そんなこんなで国道169号線を走って杉の湯の道の駅で大休憩。ここではうどんなども販売しており、とてもありがたいです。昼食を取りながら三船先生と談笑する方もおり和やかな雰囲気。そして二つめの名物、五番関への道。こちらの傾斜は足の郷より緩そうですが距離が長い。延々と続く上りに、ピックアップされた方が数人いました。ピークで小休憩後、林道吉野大峯線。ここからの景色も最高です!! 尾根をウニャウニャと上ったり下りたりした後に一気に下りながら黒滝村脇川へ。この道も厳しい道でパンクが続出。数名の同時パンクなどを嶋村隊長運転のサポートカーがケアやピックアップされているのを見ながら先を急ぐと、その先にもパンクしている方がいます。「ここは隊員である私の出番」と停車。パンク修理を見守り、無事完了を確認。「良かったですねー」とか言いながら自転車に乗ろうとしたら、私のもパンクしてます!! もーパンク天国です。
嶋村隊長から「何しとんねん!!」との熱いエールをいただきながらスペアの車輪を貸りて下山。パンク修理は後回しです。
そんなこんなで脇川を通って才谷で最後の休憩。ここで、皆さんで大パンク修理大会。
ここからあと20kmくらいだし、ほぼフラットで普通の道なので、もうパンクは大丈夫だろうと出発無事下市に着いたところで、なんと三船先生もパンク!! でもパンクのアピールがカッコイイ。やっぱオーラありますね。その後川沿いを運動公園へ。お一人疲労困憊の方がおられて一緒に走り、私たち二人は大幅に遅れてゴールしましたが、それでも4時。
前回大幅に予定時間をオーバーした反省や、前回参加された方からのアドバイスなどを受け、極端に遅れた方やパンクなどで手間取っている方をピックアップしたり、スペアのホイールを用意したり、迷いやすいポイントを抑えることで、今回はスムーズに進めることが出来ました。
「パンク多発、落車あり」の試走会でしたが、それこそが目的。バンクされた参加者の方からも「一度走っておいて良かった」や「本番は出ないけど、今日来て良かった」などのお言葉をいただき。裏方一同感謝しております。皆さん是非完走してくださいね。
また、コース設定から三船さんとの交渉、補給食や水などの準備、はたまたサポートカーの運転など、多岐にわたってご活躍された嶋村さん、ありがとうございました。
この試走会が、今後より充実したものになり、吉野の様々な道を楽しめて、なおかつ本番での事故を減らすことにつながるよう、これからも微力ながら貢献していきたいと考えております。