実施日: 2016年4月10日(日)
参加者: 23名
今年のお花見サイクリングの担当を仰せつかり、どこに行けるか?
ここ数年は、宇陀の桜をめぐるサイクリングでしたが、今年は案内役を仰せつかって、はてさてえらいことです。
新しい企画、どこの桜を観る?
10時の集合時刻に集まったサイクリストは23名。協会ランに始めて参加頂く方も多くおられ。何とか案内役の面目もたちました。
今日のコースは、80kmで1000m以上登るという山岳コースですが、桜を観るというモチベーションが登りを隠してしまったのでしょうか?
軽いブリーフィングの後、まず榊原温泉口駅から、名松線の終着駅の伊勢奥津駅を目指します。
伊勢奥津までは、名松線と雲出川を絡み並行しながら約24km 高低差は180mと緩やかに登るルート。川沿いところどころに桜の並木、山を見上げればいたるところに山桜、お花見サイクリングの名の通りとなりました。
さて、名松線について、少しご紹介。
名松線は、2008年10月の台風被害により線路が大きな被害を受け、家城から伊勢奥津までの区間をバス輸送とされていました。JR東海はその区間の廃線を決めたものの、地元住民と行政の努力によって、今年の3月26日に念願の復旧が為し遂げられたばかりの絶好のタイミング。伊勢奥津駅には、SL時代の給水塔が残り、伊勢街道の宿場街の雰囲気の残る風情のある町並みも見ものです。
途中1回のコンビニ休憩を挟み、伊勢奥津に到着したのは、お昼前。復旧した直後の桜咲く日曜日ということもあり、普段は殆ど人影の無い駅舎に入るための鉄道ファンの長い列に大驚き!あまりにも沢山の人が溢れていることと、お腹の事情もあり、トイレ休憩と記念写真を済ませて、先を急ぐことに!
ここからは、伊勢街道の雰囲気を楽しみながらの登りセクションです。桜の名所でもあり、沢山の車の間を縫いながら、御杖村の丸山公園を目指します。丸山公園の手前には、急峻なセクションもあり、ヒイヒイ言いながらダンシングを決める方や、堪らず押しが入る方、様々な登り方で丸山公園に到着。
こちらは樹齢百年を超える百本あまりの山桜が丘陵をピンクに染める名所です。若干若葉が目立ち、少し見ごろを越した感じが残念でしたが、駐車場から一歩丘陵部に脚を伸ばすと、まだまだ綺麗な桜とヤマツツジも観られてなかなかの見ごたえでした。
時計も12時を廻って、そろそろ、お腹も空いてきた時間帯です。
丸山公園を下り、「第3回こうちくいちば」が開催され、沢山のマイカーで賑わう、「道の駅伊勢本街道御杖」へ。
道の駅伊勢本街道御杖では、観桜とこうちくいちばへの来場者で混雑することから御杖村むらづくり振興課のご好意で、駐輪所を設置頂き、安心して自転車を置くことが出来て助かりました。
ここで、お昼休憩として、めいめいに好きな時間を過ごしていただきました。
こうちくいちばの出展者には、カレーやフランス料理のガレット、パン、ワッフル、うどんなどの食事の他に、天然の蜂蜜などの農産品、雑貨屋など、さらには路上ライブもあり、美味しく楽しい時間を過ごせました。
再出発の時刻になり、ここからの登りを避けて、近鉄名張駅方面に離脱されるかたと別れ、伊勢本街道を曽爾村方面に。
旧道と新道を織り交ぜながら、曽爾に到着し、交通量も多いことから当初予定していた栂坂峠への国道を使わずに、曽爾村のシンボル屏風岩の麓に登ってから、室生寺に抜ける、旧道の伊勢本街道へハンドルを切ります。 ところが、この取り付きの屏風岩下までの10%以上ありそうなヒルクライムがきつい! 屏風岩を見上げる峠まで、隊列は崩れ、脚の強さの序列で3キロほどのぼりを楽しみ(苦しみ)ました。
ここからは、細かなアップダウンはありますが、室生田口までの下りセクション。登りがきつかったためか、超ハイペースのダウンヒル! なんとか着いていくと、室生田口の集落の手前分岐路に出て、後続とはぐれないように一時停止。ここの分岐路の桜並木が丁度見ごろで今回の「ザ・ベスト桜」賞。
室生寺に到着したのは午後4時。御杖で満たしたお腹がそろそろ空く頃。室生寺の門前町で名物の草餅に列を作ります。本当は、蓬入りの回転焼きがお目当てでしたが、今日はお店が閉まっています。休業だったのか?時間が遅くて閉店したのか? おばあちゃんの顔も楽しみだったのですが残念!
15分ほど休憩して、再出発しましたが、お日様が斜めになってきて、気温も下がってきたので、室生湖まではスローペースで隊列移動。室生湖沿いに堰堤の登りで再度アタック勃発!
みるみる逃げていくヒルクライマーな皆さんを見送り最後のあがき。
午後5時になり、室生湖畔から街道に登りきったところで、自走で帰られる方や、榛原駅から輪行される方を見送り自由解散。
案内役は、最後尾を待って榛原駅へ。
距離は80キロと短めですが、しっかりと登って、沢山の桜を観たサイクリングとなりました。
榛原から輪行し、八木駅で京都行きに乗り換え、新ノ口駅に差し掛かるころ、橿原市内に自走で帰られた参加者から、無事帰宅されたとのお礼のメールを頂きました。
皆様、思い思いのサイクリングを楽しんで頂けましたでしょうか。