11月協会ラン 紀州路:僧兵鍋と紀の川サイクリングロード

2011.12.03
日程 2011年11月26日(土)~27日(日)
参加者 NCA:U田・K藤・T・M脇・K島
KCC:I口氏  PCC:I田氏

《レポート:K島》

(1日目)
空は快晴、風もなく最高のサイクリング日和の中、集合場所の近鉄/橿原神宮前駅を目指す。予定(10:00)より早く、9時半前に皆さん到着しU田氏・K藤氏・T氏と合流。手洗いなど済ませ次の集合場所近鉄/薬水駅に向かい、M脇氏と合流。一路、総勢5名でK藤氏監修の省坂ルートを岩出市向けて出発。K120から住川南を左折してR24に入り、五條市街を経て犬飼を左折、橋を渡って紀ノ川左岸のK55~R370~K13を快調に下る。お腹も空いた12時半頃途中の食堂に入り、各自好みの定食を注文し昼食タイム。1時間ほどの食事後、さらにK13を下り竜門橋を渡って紀ノ川右岸へ。粉河寺の横を通過してK7を東へ走り、K63との交差点を右折し700mほど行くと、目指す今夜の宿「国分屋」に14時半前に全員無事到着。


宿に自転車・荷物を預け、早速今日のお目当ての「紀州根来寺かくばん祭り」の会場、根来寺に向かう。この祭りは今年で14回目を迎える、岩出市の文化や名品を集めた、この地域の秋を彩る一大イベントの模様。出店・屋台も出て大勢の人出の中、T氏は国分屋の出店でお土産を買ったり、K藤氏やM脇氏は別の出店でアルコールの試飲や散策などして時間を潰すうち、15時20分になり、この祭りのメインイベント、僧兵姿の根来鉄砲隊による火縄銃の実演が始まった。法螺貝の後、一斉に撃つ「斉射」と順番に撃つ「連射」の実演が有り、びっくりするような大きな発砲音と硝煙が立ちこめる様子を見るとその時代にタイムスリップしたかの様な錯覚にとらわれたのでした。実演後、鉄砲隊の人と記念写真を撮る人も有り、U田氏もそのお一人でした。この様な珍しい実演が見られ、このサイクリングは本当にグッドタイミングのナイス企画だったと思います。

16時前に「国分屋」に戻り、T氏は宿の車で駅まで送って貰い、輪行で帰宅の途に。泊まりの4人は入浴後、18時からお待ちかねの夕食。雉肉仕立ての僧兵鍋に舌鼓を打ちながらアルコールもすすみ、「ワイワイガヤガヤ」話が弾んで行くうち、鍋の世話をしてくれていた女将から、先日82歳の生駒市の方がサイクリングで国分屋を訪れた話があり、これを聞いたU田氏「カチッ」とスイッチが入った模様。氏のこれからのさらなる活躍に注目です。


(2日目)
7時から朝食を取り身支度していると、8時前にKCC(紀の川サイクリングクラブ)のI口氏が見え、談笑しているうちにPCC(京都ペンギンサイクリングクラブ)のI田氏も来られ、全員で記念写真を撮り、8時半過ぎに宿の女将らに見送られ、I口氏に案内戴き2日目のサイクリングがスタートした。

今日も昨日に続き、最高のサイクリング日和である。紀ノ川に出て左岸を上り、貴志川の堤防に入り「たま駅長」で有名な「わかやま電鉄貴志駅」に向かう。駅舎はネコの顔を形取った「たまミュージアム貴志駅」として整備されている。近くにはレンタサイクル「いちご自転車」もあり、駅周辺からほのぼのとした雰囲気が伝わって来ます。

その後紀ノ川に戻り、柿畑や山並みを眺めつつ堤防を遡り、河川敷のパラグライダー講習の様子や、西行法師誕生の地「龍蔵院」、江戸時代の灌漑用水が忍ばれる「藤崎頭首工」、世界初の全身麻酔乳癌手術を行った華岡青洲の屋敷を再現した「春林軒」を見学し、登録有形文化財の用水路「龍之渡井」を渡り、「慈尊院」前の柿直売所では富有柿の試食をしたり買い求めたりと、楽しい時間を過ごしました。お腹も空いた12時過ぎ、「そば処 幸村庵」に移動、「紀州九度山真田そば」を全員で美味しく戴きました。


ここでご案内・同行頂いたI口氏とI田氏にご挨拶をし、我々4人は奈良への帰途につき、無事16時半前に自宅に帰り着きました。

今回のサイクリングは天気に恵まれ、珍しいイベントは見られ、美味しい食べ物を賞味し、歴史を感じる名所を見物でき、本当に素晴らしいものでした。今回のサイクリングをお世話・ご案内・同行頂いた皆様に深く感謝申し上げます。

─ 以上 ─


近藤からチョット一言

≪紀の川サイクリングクラブ≫
人口約6万5千人の地方都市である紀の川市で、会員150人近くを抱えるこのクラブは、大変積極的な活動を展開されています。市民を巻き込むサイクリングイベントだけでも年に3回以上実施されています。また、私は今年の4月2日に開催された第2回ピンクリボンサイクリングや、10月15日~16日に開催されたバイコロジー・シンポジウムに参加しましたが、その素晴らしい企画と参加者の多さは、日頃の活動ぶりを窺うに充分なものでした。
そして、今回何よりも驚かされたのは、行政に対して非常に積極的な働きかけをされているということでした。一緒に走りながら、「この道路の舗装は、何年も市にお願いして、2年前にやっと実現しました。」「ここに橋を架けるようにお願いしています。」などの話がポンポン出てきます。自転車が走り易い環境の整備こそが一番重要な課題であることは、私も考えを同じとするところであります。
奈良県サイクリング協会も、このような行政に対する積極的な働きかけを期待されている団体の一つだと思いますが、いかがでしょうか。

≪ペンギン サイクリングクラブ(京都)≫
1963年(昭和38年)創立という歴史ある有名なクラブです。毎月数回のクラブランを実施されていますし、会報誌も毎月郵送で会員全員に送られています。
奈良県サイクリング協会も、PCCさんと合同での協会ランを何度か実施しています。奈良県とは隣り組でもありますし、これからも仲良く一緒にサイクリングを愉しんでいきたいものですね。